×

米国人釈放めぐる協議、北が特使招待を撤回

2014年2月10日 13:49

 アメリカ国務省は9日、北朝鮮で拘束が続くアメリカ人男性の釈放をめぐり特使を派遣する予定だったものの、北朝鮮側によって取りやめとなったことを明らかにした。

 アメリカは北朝鮮で拘束されている韓国系アメリカ人のケネス・ペ氏の釈放に向け、今週にもロバート・キング人権問題担当特使を北朝鮮に派遣する予定だった。しかし、アメリカ国務省によると「北朝鮮がキング特使の平壌招待を取り消した」という。北朝鮮がキング特使の招待を撤回するのは、去年8月に続き2度目で、国務省は「深く失望している」とコメントしている。

 一方、アメリカと韓国の合同軍事演習が今月24日から始まる。10日、韓国の国防省が発表したもので、米韓両軍合わせて約20万人が参加する見込み。

 北朝鮮の招待取り消しは軍事演習を問題視したためとの見方も出ているが、アメリカ国務省は「演習は防衛目的で、ペ氏とは関連がない」と述べ、ペ氏の早期釈放をあらためて求めた。