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クリミア議会、ロシアへの編入提案を決定

2014年3月18日 1:02

 ウクライナ南部のクリミアでは住民投票でロシアへの編入が圧倒的多数で承認された。ウクライナの首都・キエフから小島康裕記者が報告する。

 住民投票の結果を受けて議会は早々に独立を宣言した。議会では、クリミアにあるウクライナの国家財産を「クリミア共和国」のものとすること、ロシアのお金・ルーブルを第2の通貨とすること、そしてロシアへの編入を提案すること、を決めた。

 ロシアがこのままクリミアを併合するということになると、欧米諸国にとっては冷戦終結後の秩序が覆されるゆゆしき事態となる。アメリカやEU(=ヨーロッパ連合)は先ほど、相次いで住民投票に主要な役割を果たしたロシア当局者の資産を凍結する、などの制裁発動に踏み切った。ただ、こうした制裁の効果は限定的だ。

 ロシアのプーチン大統領は日本時間18日夜、演説を行い立場を明らかにする。国際的な孤立を覚悟で一気に併合に突き進むのか、それとも独立を承認する程度にとどめ、妥協点を探るのか。プーチン大統領の対応が次の焦点となる。