ロシアが人道支援物資輸送も…警戒感高まる
ロシアは12日、戦闘が続くウクライナ東部に対し、赤十字国際委員会の協力による人道支援だとして物資の輸送を始めた。しかし赤十字側は事前連絡がないと指摘するなど、警戒感が高まっている。
支援物資をのせた車列は12日、ロシアからウクライナに向けて移動を始めた。ロシア外務省によるとトラックは198台で食料や医療品などの物資は約1800トンだという。
赤十字国際委員会はロシアによる支援について11日にウクライナを含めた3者で合意したが、その際、事前に赤十字側に物資の量や種類などを伝えるよう求めていた。しかし車列の出発時点で、連絡は入っていないということで、見切り発車の形となっている。
フランス大統領府によるとオランド大統領は12日、プーチン大統領と電話で会談し、「支援は赤十字の主導のもとで行うべきだ」とクギをさした。