NY株59ドル高 利上げ警戒感和らぐ
20日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は早期の利上げへの警戒感が和らいだことから、60ドル近く値を上げて取引を終えた。
20日の市場はまず、小売り大手の「ターゲット」などが決算発表で業績の見通しを下方修正したことから、売りが優勢となって始まった。午後には、先月末に行われたアメリカの中央銀行にあたるFRB(=連邦準備制度理事会)の金融政策に関する会議の議事要旨が公開された。公開された直後には、金融緩和策の解除が前倒しになるとの見方が広がり、売りが進んだ。しかし、議事要旨では、利上げについては経済指標を見極めて判断されるべきとの意見が大半であることなどが強調されており、市場では次第に安心感から買いが進んだ。
こうしたことから結局、ダウ平均株価は前日より59ドル54セント高い1万6979ドル13セントで取引を終えた。ハイテク株中心のナスダック総合指数は1.03ポイント下げ、4526.48で取引を終えている。