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スコットランド独立 反対派が過半数に

2014年9月19日 16:18

 イギリス北部・スコットランドの独立の賛否を問う住民投票で、公式結果が発表され、独立反対が過半数となった。これによってスコットランドはイギリスから分離せず、このままイギリスの一部として残ることとなる。

 スコットランドの選挙管理委員会は日本時間19日午後、独立反対が過半数となったことを公式に発表した。これによってスコットランドはイギリスから分離せず、このままイギリスの一部として残ることが決まった。

 開票作業は、日本時間19日午後2時現在で、32か所のうち31か所の地域で結果が判明し、独立反対が191万票あまりで全体の約55%となった。一方、賛成は153万票あまりで、全体の約45%にとどまっている。最終的な投票率はまだ出ていないが、英BBC放送は80%を上回るとしている。

 キャメロン首相は、簡易投稿サイト・ツイッターで「いい戦いだった」とコメントした。一方、賛成派を率いていたスコットランド自治政府のサモンド首相は日本時間19日午後に会見し、敗北を認めた。

 サモンド首相「スコットランドは現時点で、独立国家とならないことを選択した。すべてのスコットランドの人々へ、民主的決断の受け入れを呼びかけたい」

 独立反対派「安心しました。現状の方が安定するから」

 独立賛成派「市民の約45%が独立に賛成した。政府は結果を受け入れて政策を変えなければ」

 独立賛成派は、北海油田からの税収などを財源に国として自立できると訴えていたが、通貨の問題やEU(=ヨーロッパ連合)に加盟できるかどうかなど、独立した場合の懸念材料を払拭しきれなかった。

 住民投票は終わったが、半数近い市民が独立を望んだしこりをどう解消するのか、イギリス政府は大きな課題を残された。