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香港デモ 政府側、学生との対話応じる意向

2014年10月3日 7:20

 香港で続いている民主的な選挙を求める大規模デモをめぐり、香港政府側がデモ隊の学生との対話に応じる姿勢を示した。

 先月28日から始まったデモは、2日夜も引き続き、香港政府前など、中心部の数か所で行われた。デモ隊の学生はこれまで、香港政府のトップである梁振英行政長官との対話を求めていたが、2日夜になって、ナンバー2との対話へと要求を変更した。こうした中、香港政府側も3日に入り、対話に応じる意向を示した。

 梁行政長官「(ナンバー2の)政務官が学生団体と対話することを決めました」

 また、梁振英行政長官は、デモ隊の一部が求めていた辞任については明確に否定した。一方、デモの参加者からは不満の声も上がっている。

 デモ参加者「(会見の内容に)満足していない。選挙制度について何も話していない。香港人の希望は満たしていない」

 香港政府は、対話に応じる姿勢を示すことで、事態の収拾につなげたい考え。ただ、デモ隊の一部は、民主派の立候補を事実上排除した行政長官の選挙制度案の撤回が実現するまで、デモを続けるとしている。このため、対話が行われたとしても、デモの収束につながるかどうかは不透明。