×

エボラ出血熱 米CDC、76人を経過観察

2014年10月15日 14:20

 感染の更なる拡大が懸念されているエボラ出血熱への対応をめぐり、アメリカのオバマ大統領は14日、「世界全体がまだ十分に行動していない」として、強い危機感を示した。

 オバマ大統領「繰り返し言っているが、世界全体がまだ十分に行動していない。能力のある国がまだ行動していない」

 オバマ大統領は、「エボラ出血熱は全ての人にとって直接的な脅威だ」として、国際社会に更なる支援を呼びかけた。オバマ大統領は15日、イギリスなど4か国の首脳とテレビ会議を行い、対応を協議することにしている。

 一方、アメリカのCDC(=疾病対策センター)は14日、エボラ出血熱患者の治療をしていた看護師が感染した問題で、同じ患者の治療にあたっていた76人について、体調など経過を観察していることを明らかにした。また今後、アメリカ国内で新たに感染が確認された場合、感染対策の専門家チームを直ちに現場に派遣し、治療や感染防止にむけた支援を行うことを決めた。

 感染した看護師は隔離され治療を受けているが、容体は安定していて、「家族の支援と最高の治療チームに守られています」とのコメントを発表している。