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米紙「イラク戦争時に化学兵器あった」

2014年10月16日 13:00

 2003年から始まったイラク戦争でアメリカが開戦の最大の根拠としていた大量破壊兵器について、戦争当時、サリンなどの化学兵器が見つかっていたことがわかった。

 これは15日付のニューヨークタイムズ紙が伝えたもので、イラク戦争後にバグダッド周辺でフセイン政権時代のサリンなど化学兵器の弾頭5000発以上が見つかったと報じた。

 これを受けて国防総省は、フセイン政権時代の化学兵器が2003年から見つかっていたことを認めた上で、2011年までに約20人のアメリカ兵がイラクで化学兵器にさらされたと明らかにした。

 アメリカ政府はこれまで、化学兵器を含む大量破壊兵器は「見つからなかった」としてきたが、国防総省は公表しなかった理由について、「敵対する勢力の手に化学兵器が渡ることを避けるため」などと釈明している。