ウクライナ議会選 大統領が“勝利宣言”
政府軍と親ロシア派の間で局地的な戦闘が続くウクライナで26日、議会選挙の投票が行われ、親欧米派が過半数を占める情勢となる中、ポロシェンコ大統領は事実上の勝利宣言をした。
今回の選挙は、ロシア寄りのヤヌコビッチ前政権が崩壊してから初めて行われたもので、現在、開票作業が続けられている。出口調査によると、ポロシェンコ大統領率いる新党など親欧米派が過半数を占める情勢で、ポロシェンコ大統領は「自ら率いる政党が連立政権の基盤となるだろう」と事実上の勝利宣言をした。
ポロシェンコ大統領は「投票した有権者の大多数はヨーロッパへの道を支持したのです」と述べ、27日にもヤツェニュク首相の政党などと連立協議を始める見通し。
一方、ロシアが編入を宣言したクリミア半島の他、親ロシア派が支配する東部の一部地域で投開票が行われなかったことで東部の分離・独立の動きが加速する可能性もある。