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黒人少年射殺 不起訴でオバマ大統領会見

2014年11月25日 23:55

 今年8月、アメリカ・ミズーリ州で黒人の少年が白人の警察官に射殺された事件で、地元の大陪審が24日、警察官を起訴しないことを決定した。現地ではこれに反発して黒人らが一部暴徒化し、略奪や放火も起きている。

 大陪審の決定をうけ、オバマ大統領は24日夜、緊急の会見を行い、「決定は受け入れなければならない」としたうえで、市民と警察の双方に冷静な対応を呼びかけた。

 オバマ大統領「第一にアメリカは法治国家であり、我々は大陪審の決定を受け入れなければならない」

 また、オバマ大統領は、「(事件があった)ファーガソンの状況は、アメリカが今なお直面しているより大きな問題を訴えかけている」と述べて、アメリカ社会に根強く残る人種問題を指摘した。

 再び激化した抗議行動から一夜。NBCテレビによると、逮捕者はこれまでで61人にのぼっているという。

 抗議行動は、ニューヨークやワシントンなどにも広がっており、今後も拡大することが懸念されている。