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年末の上海転倒事故 幹部11人を処分

2015年1月21日 20:30

 21日、中国・上海市政府は、先月31日に上海の観光名所で起きた大規模な転倒事故で、警備上の不備があったとして地域のトップら幹部11人を処分した。

 先月31日夜、植民地時代の西洋建築が立ち並ぶ上海・バンド地区で起きた事故では、新年のライトアップなどを見るために集まっていた人々が折り重なるように倒れ、36人が死亡した。

 国営の中国中央テレビによると21日、上海市政府は警備上の準備不足や現場の不適切な対応が原因だったとしてバンド地区がある黄浦区のトップ・周偉書記を解任するなど幹部11人を処分した。

 今回、ライトアップのイベントは例年とは異なる場所で小規模に行われる予定だったが、それが周知されておらず、市民や観光客が殺到。約30万人が集まったとみられているが、周辺には警察官や武装警察など550人ほどしか配置されていなかったという。