今月末に期限を迎えるギリシャへの金融支援を話し合っていたユーロ圏財務相会議は２０日、支援を４か月延長することで合意した。

　ギリシャへの金融支援を巡っては、ＥＵ（＝ヨーロッパ連合）側が財政緊縮策の継続を条件としているのに対し、ギリシャは緊縮策の見直しを求め、対立が続いていた。２０日に開かれた会議では、ＥＵ側が金融支援を４か月延長する一方で、ギリシャは緊縮策などの見直し案を２３日までにＥＵに提出することで合意した。

　これでギリシャが資金繰りに行き詰まることは当面回避される見通しだが、今回の合意では緊縮策をどこまで見直すか明らかにされておらず、今後のギリシャの対応次第では対立が再燃する可能性も出てきそうだ。