「街全体が消えた」豪雨で複数ダム決壊 1000人以上の遺体収容、行方不明者は1万人にも リビア
アフリカ北部のリビアで豪雨による洪水が発生し、12日、東部の町では1000人以上の遺体が収容されました。
ロイター通信などによりますと、東部の町デルナの近くにある複数のダムが豪雨により決壊したということです。被害は壊滅的で、リビア東部を実質的に支配するLNA=リビア国民軍の指導者は「街全体が消えた」と地元メディアに語りました。
デルナでは12日までに1000人を超える遺体が収容されました。また、ロイター通信は国際赤十字・赤新月社連盟の情報として、「行方不明者が1万人に達している」と報じていて、死者の数は今後、増える可能性があります。
リビアは現在、内戦により国家が東西に分裂していて、脆弱(ぜいじゃく)なインフラが被害の拡大につながったとみられます。