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カメラマン「入り口に警備員いなかった」

2015年3月23日 12:38

 日本人3人が犠牲となったチュニジアの博物館襲撃事件で、事件直後の様子を撮影したカメラマンが取材に応じ、事件当時、博物館の入り口に警備員がいなかったと証言した。

 事件直後、博物館から一斉に逃げ出し、国会議事堂に避難する観光客の様子を撮影したのは、偶然、博物館の撮影に訪れていたプロのカメラマンだった。

 カメラマンのアズーズ氏「観光客は博物館の裏口から逃げ出して、警察に保護されました」

 また、アズーズ氏は実行犯2人が博物館に入るのを目撃したと語った。

 アズーズ氏「2人が道路を渡り、博物館に入るのを見ました。入り口には警備員も誰もいませんでした」

 その後すぐに、博物館から銃声が聞こえ2人の犯行と気づいたという。その時の映像を撮った後、国会議事堂に移動して観光客が逃げ込んでくる様子を撮影したという。博物館の警備員については、国会の副議長もこれまでにAFP通信の取材に対して、事件当時はカフェにいたなど不在だったこと認め、大失態だと強く非難している。

 一方、チュニジアのカイドセブシ大統領は22日、事件の実行犯は3人で1人が現在も逃走していることを明らかにした。

 カイドセブシ大統領「(実行犯は)3人だ。彼らの身元は判明し、監視カメラに映っていた。1人は逃走している」

 また、チュニジア内務省も21日、事件に関わったとする男の顔写真を公開し情報提供を呼びかけているが、この男が逃走中の男なのかどうかは明らかにしていない。