EU、ギリシャへの融資再開 合意に至らず
資金繰りがひっ迫するギリシャへの金融支援の再開を巡り、ユーロ圏の財務相が11日、会議を開いたが、支援再開の合意には至らなかった。
会議では、EU(=ヨーロッパ連合)などが凍結している約9600億円の融資を再開するかどうかを巡り、その前提となるギリシャの財政改革案について話し合った。会議後の共同声明では、「これまでの交渉での進展を歓迎」したが、「溝を埋めるためにはさらなる努力が必要だ」として融資再開の合意には至らなかった。EU側が求めている年金の減額などについて、ギリシャ側が難色を示しているものとみられる。
ギリシャのバルファキス財務相は、「資金問題は極めて差し迫っている」と述べており、依然として厳しい資金繰りが続いている。