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ギリシャ“追加支援”合意至らず

2015年6月19日 11:07
ギリシャ“追加支援”合意至らず

 財政難に陥っているギリシャを巡り、ルクセンブルクで18日、追加支援を行うかどうかを話し合うユーロ圏の財務相会議が行われたが、合意には至らなかった。

 会議では、ギリシャへの約1兆円の追加支援の前提となる財政再建の具体策について話し合った。ユーロ圏側は年金の削減など抜本的な改革を求めたが、ギリシャ側は借金を増やさないよう監視する仕組みの導入などを提案するにとどまり、合意には至らなかった。

 ギリシャ・バルファキス財務相「野心的な提案だった。これまで話し合われていなかった案だ」

 ユーロ圏財務相会議・デイセルブルム議長「合意が見通せない。数日以内に新しい追加提案を出すよう強く求めた」

 ギリシャは今月末までにIMF(=国際通貨基金)に2000億円以上を返済する必要があり、追加支援を受けられなければ、借金を返済できない可能性が高まる。

 ユーロ圏は22日に緊急の首脳会議を開くことを決めたが、合意できるかは未知数で金融市場の不安感がさらに高まりそうだ。