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過去に民間人に残虐行為…ロシア軍“新司令官”に米高官が警戒感

2022年4月11日 12:33
過去に民間人に残虐行為…ロシア軍“新司令官”に米高官が警戒感

ウクライナの首都キーウ近郊では、ロシア軍の撤退後、民間人殺害の実態が次々と明らかになっています。ウクライナ当局は、これまでに1222人の遺体が見つかったとしています。

多数の民間人の遺体が見つかっているキーウ近郊のブチャでは10日、新たに9人の遺体が掘り起こされました。

AP通信によりますと、ロシア軍が撤退前に急いで埋葬したとみられるということです。ウクライナの検事総長は、あわせて67人が埋められているとしています。

また、検事総長はイギリスメディアに対し、キーウ州全体でこれまでに1222人の遺体が確認されたことを明らかにしました。

一方、ゼレンスキー大統領は10日、ロシア軍が東部で攻勢を強めているとあらためて強調しました。

ウクライナ・ゼレンスキー大統領「ロシア軍は東部でさらに大規模な作戦を行うだろう。さらなるミサイル攻撃や空爆を行うだろうが、我々はそれらすべてに対処する準備をしている」

ロイター通信によりますと、東部のドニプロの空港でロシア軍がロケットを打ち込み、5人がケガをするなど各地で攻撃が続いています。

こうした中、複数のアメリカメディアは、ロシアが軍事作戦を統括する司令官を、侵攻開始以来、初めて任命したと報じています。

サリバン大統領補佐官は10日、新司令官が過去にシリアで民間人への残虐行為をしていたと指摘し、「今回も同じようなことが行われるだろう」と警戒感を示しています。