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クリントン氏、司法省にメールサーバー提出

2015年8月12日 12:51

 来年のアメリカ大統領選の有力候補とされるヒラリー・クリントン前国務長官が、在任中、私用のメールアドレスを公務に使っていた問題で、11日、クリントン氏側がメールサーバーなどを司法省に提出した。

 クリントン氏はこれまで、公務に関係するメールに機密情報は含まれないと説明してきたが、先月末、情報機関の監察官がメールには機密が含まれるとして司法当局に捜査を要請していた。こうした中、クリントン氏側は11日、保管していたメールサーバーやすでに国務省に提出したデータを司法省に提出した。クリントン氏本人の意向によるもので、今後、司法当局が内容を分析するとみられる。

 クリントン氏は来年の大統領選挙で民主党の最有力候補とされ、野党共和党はこの問題での追及を強めている。クリントン氏としては自らデータを提出し司法当局に協力することで、問題の沈静化を図る狙いがあるものとみられる。