ヒラリー氏、TPP大筋合意に“反対”表明
今月5日に大筋合意したTPP(=環太平洋経済連携協定)について、来年のアメリカ大統領選挙で与党・民主党の本命とされるヒラリー・クリントン氏が反対の姿勢を明らかにした。
クリントン氏は7日に放送されたアメリカのPBSテレビのインタビューで、雇用や薬を使う患者らの利益が損なわれる恐れを理由に、大筋合意したTPPに反対を明言した。
クリントン氏「(合意について)今日までに私が知ったことには賛成できない」「私の考える高い基準を満たしているとは思えない」
クリントン氏は、国務長官時代にはオバマ政権の一員としてTPPを進める立場にあった。しかし民主党の支持基盤である労働組合はTPPに反対で、クリントン氏は大統領選への出馬表明以降、賛否を明確にしてこなかった。
来週13日には民主党の候補者らによる初めてのテレビ討論を控えており、クリントン氏は反対姿勢を打ち出すことで他の候補の攻撃をかわし、支持率の低下を食い止めたい狙いがあるものとみられる。
※インタビューは10月7日放送「PBS NEWSHOUR」
http://www.pbs.org/newshour