来年の大統領選挙に向け、アメリカではジョー・バイデン副大統領の去就が注目されている。

　バイデン氏は現在７２歳。過去２回、アメリカ民主党の候補者レースに挑んだこともあり、出馬を求める声が根強くある。民主党支持者に対する調査では出馬表明をしていないにもかかわらず３番目に名前があがっており、アメリカメディアは連日、バイデン氏の発言に注目しているが、去就をなお明らかにしていない。民主党内で最有力とされるクリントン前国務長官とは支持層が重なる上、先週行われた討論会でクリントン氏が高い評価を得たこと、選挙戦の出遅れがどう影響するかといった問題を、家族や側近らと慎重に見極めているとみられる。

　こうした中、民主党の候補者レースに加わっていたジム・ウェッブ元上院議員が２０日、撤退を表明した。ただ、無所属での出馬についてはなお含みを残しており、今後、支持者と話し合うとしている。