パリで銃撃や自爆テロ 死者120人超
日本時間14日朝、フランス・パリの中心部で銃撃や自爆テロが相次いだ。検察当局によると事件が起きたのは6か所で、死者の数は計120人を超えるとみられている。同時多発テロとみられており、オランド大統領は「前例のないテロ事件だ」との声明を出した。現場から小島康裕記者が中継。
事件があったのは日本時間14日午前6時頃、現地では13日午後10時頃。AFP通信など地元メディアによると、パリ市内の劇場「バタクラン」で、何者かが人質をとって立てこもった。その後治安部隊が突入し、容疑者3人を射殺したが、約100人が死亡したという。事件当時は、「イーグルス・オブ・デスメタル」というアメリカのロックバンドのコンサートが行われていて、1500人の観客がいたという。
さらに、パリ郊外のサッカースタジアム付近で複数の爆発が発生した。そのうちの1つは自爆テロとみられ、死傷者が出ているものとみられる。事件当時は、フランス対ドイツのサッカーの親善試合が行われていて、オランド大統領も観戦していたという。
スタジアムにいた人「混乱していた。爆発音が2回聞こえた。恐怖にかられた人々がぶつかりあって地面に倒れた」
そのほかにも、市内のレストランなどで、銃の乱射があった。
先ほど会見したパリ検察によると、事件が起きたのは合計6か所で、死者はこれまでのところ120人を超えるとみられている。同時多発テロとみられていて、一連の事件に日本人が巻き込まれていないか日本大使館が情報収集を急いでいる。
事件を受けてオランド大統領は、「前例のないテロ事件だ」との声明を出した。また15日からトルコで始まるG20首脳会議への出席を取りやめたという。
犯人像についてはまだ分かっていないが、劇場を襲撃した犯人が「神は偉大なり」と叫んだとの情報もある。