ベルギーで実行犯グループ組織か 仏テロ
129人が死亡したフランス・パリの同時多発テロ事件で、捜査当局は新たにベルギー在住の男を国際手配した。また、フランス政府は15日、事件は外国で計画され、隣国のベルギーで実行犯グループが組織されたとの見方を示した。
捜査当局はこれまでに、同時多発テロでは容疑者7人が死亡したことを明らかにしているが、犯行に関与した疑いで新たにベルギー出身のサラ・アブデスラム容疑者(26)を国際手配した。地元メディアによると、この男は車を運転するなどして犯行を手助けした疑いがもたれているという。
捜査当局は他にもベルギー在住のフランス人2人が犯行に及んだと発表した。
また、フランスとベルギーの内相は15日に会見し、テロは外国で計画され、ベルギー国内で実行犯グループが組織されたとの見方を示した。
フランス・カズヌーブ内相「金曜日に起きたテロの数々は外国で準備されたものです。ベルギーに拠点を置くグループにより犯行が行われました」
その上で、フランス国内にも共犯がいたことが明らかになってきたと語った。
フランス・オランド大統領はこれまでに過激派組織「イスラム国」の犯行だと断定していて、国外から何らかの指揮系統のもとで犯行が計画された可能性を示唆している。
一方、フランスは15日、過激派組織「イスラム国」に対して大規模な空爆を行ったことを明らかにした。司令部や訓練施設を破壊したということで、テロに屈しない姿勢を強調した形。