パリ同時テロ 突入作戦で2人死亡5人逮捕
フランスのパリで起きた同時多発テロに関連し、フランス当局は日本時間の18日午後、パリ北部で犯行グループの関連先で突入作戦を行った。この作戦で2人が死亡し、5人が逮捕された。
日本時間の18日昼過ぎ、パリ北部のサンドニにあるアパートに治安部隊が突入し、容疑者グループとの間で銃撃戦となった。
近くに住む住民「ガスの爆発かと思いました。本当にまるで戦争中だと思いました」
検察は作戦の際に2人が死亡したことを明らかにした。1人は女で、突入の際に爆発物を起動させて自爆し、もう1人は、突入部隊の手投げ弾を受けて死亡したという。
また、アパートに立てこもっていた男3人と、建物の近くで男女それぞれ1人ずつが逮捕された。突入した部隊の5人が軽いケガをしたという。
検察は、電話の通話内容から事件の首謀者とみられているアバウッド容疑者(27)がこのアパートに潜んでいるという情報を得て突入したということだが、死者や逮捕者の中にアバウッド容疑者がいたかどうかは明らかになっていない。
捜査当局は、逮捕した容疑者の取り調べを始めている。一連の事件で、生きたまま容疑者が逮捕されたのは初めてで、事件の全容解明に向けた突破口が開けるかが注目される。