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北京の大気汚染 現地の日本人社会にも影響

2015年12月8日 18:40
北京の大気汚染 現地の日本人社会にも影響

 深刻な大気汚染が続いている中国・北京市で初めて「赤色警報」が発令された。大気汚染警報としては最も重く、さまざまな影響が出始めている。

 北京の大気汚染がこれまでにない段階に入った。大気汚染警報としては最も重い「赤色警報」が発令されたのだ。

 「赤色警報」による緊急措置は現地時間8日午前7時から10日正午まで。ナンバーの末尾の番号が偶数か奇数かにより市内を走る車を制限するほか、建設現場では屋外の作業が中止される。

 さらに、北京の日本人社会にも影響が出ている。取材班が訪ねた家庭では、小学4年生の長男が通う北京の日本人学校が10日まで臨時休校となった。

 また、この家庭では、汚染された大気の侵入を食い止めるため、粘着テープで窓の隙間をふさぐなどの対策をしていた。さらに、空気清浄機も欠かせないという。

 母親「本当は買い物に行きたいんですが、子どもと一緒なので、外出は控えて、うちにあるものでしばらくは過ごしたいと思います」

 北京市によると、10日午後には寒気の影響を受け、状況が改善する見通しだという。