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中国の王毅前外相、外交トップに就任「内政干渉には反撃する」

2023年1月1日 23:13
中国の王毅前外相、外交トップに就任「内政干渉には反撃する」

中国の王毅前外相が外交トップに就任したことが明らかになりました。王毅氏の文章が新たな肩書付きで公開されたためで、この中で中国の今年の外交方針について台湾問題を念頭に「内政干渉には反撃する」などと述べています。

王毅氏の新たな肩書は中国の外交担当トップで、これまで楊潔チ(竹かんむりの下にがんだれと「虎」)氏が務めてきた「共産党中央外事工作委員会弁公室主任」となっており、外相からの格上げとなります。

公開された文章で王毅氏は今年の中国外交について、アメリカとの対立が深まる台湾問題などを念頭に、「外部勢力による中国の内政への干渉に反撃し、断固として国家主権を守る」としています。

また、新型コロナ対策をめぐっては、「海外との人の往来により多くの便宜を提供し、産業のサプライチェーンの安定や円滑化を維持する」と述べました。

中国で感染急拡大が進む中、各国は水際対策に神経をとがらせていますが、中国としては自国経済の回復に向けて移動制限の緩和を促進する方針を強調した形です。

王毅氏は駐米大使から昇格した秦剛新外相と共に、中国の国益最優先を掲げ、他国への攻撃的な姿勢も辞さないいわゆる「戦狼外交」の路線を継続するとみられます。