米大統領選“初戦” アイオワ州で党員集会
アメリカ大統領選挙は各党の候補者指名争いがいよいよ本格化する。初戦となるアイオワ州では党員集会がまもなく始まる。
結果が集約されるメディアセンターでは日本時間の2日午前10時から党員集会が始まると、その結果が集約され、モニターに次々と映し出される。徐々に慌ただしくなっている。
民主党は本命とされてきたクリントン前国務長官が福祉の充実を掲げるサンダース上院議員に追い上げられ苦しいたたかい。アイオワでは8年前に出馬した時に手痛い敗北を喫しており、その二の舞は何としても避けたいところ。リアル・クリア・ポリティクスによると、民主党・アイオワ州の支持率はクリントン氏が47.9%、サンダース氏が43.9%となっている。
現地時間の1日はサプライズで選対本部へ差し入れを行い、陣営の引き締めを図った。
クリントン氏「今夜(の党員集会)が楽しみです。あなた方全員から力をもらっています」
いっぽうの共和党は政治経験のない「不動産王」トランプ氏が上院議員のクルーズ氏へのリードを保つという前例のない展開。リアル・クリア・ポリティクスによると、共和党・アイオワ州の支持率はトランプ氏が28.6%、クルーズ氏が23.9%となっている。
トランプ氏「きょうがスタートだ。何をすべきか分かっていない、無能な政治家からこの国を取り戻す」
トランプ氏は全米では大きくリードしているものの、アイオワ州では支持率の差は縮んでいる。トランプ氏の支持者はもともと政治的関心の低い人も多く、実際にどれだけの人が党員集会に参加するかがカギとなる。
選挙戦のゆくえを占う大事な初戦。早ければ日本時間の2日昼ごろに大勢が判明する見通し。