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急騰の背景は? NYでも…円高進む

2016年2月12日 0:00
急騰の背景は? NYでも…円高進む

 円の急騰が止まらない。11日はイギリス・ロンドンの外国為替市場で一時1ドル=110円台まで急伸した。日本時間11日夜に始まったアメリカ・ニューヨーク市場でも円高が進んでいる。

 11日のロンドン外国為替市場では一時1ドル110円99銭と1年3か月ぶりに110円台まで円高が進んだ。10日、アメリカFRBのイエレン議長が議会で証言し、世界的な景気減速や原油価格の下落への警戒感を示したことで予定されていた追加の利上げが「遠のいた」と受け止められたことから、ドルを売って、比較的安全とされる円を買う動きが進んだ。さらにヨーロッパの株式市場が軒並み下落していることや、原油先物価格の下落が続いていることも円高に拍車をかけている。

 日本時間11日夜に開いたニューヨークの外国為替市場でも前の日より1円ほど円高・ドル安の1ドル=112円台前半で取引が行われている。