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トランプ氏が2州で敗北も…強気変わらず

2016年3月6日 15:44
トランプ氏が2州で敗北も…強気変わらず

 アメリカ大統領選挙の候補者選びは5日、民主党・共和党合わせて5つの州で予備選挙や党員集会が行われ、共和党では不動産王のトランプ氏が2つの州でクルーズ上院議員に敗れた。

 4つの州で行われた共和党の戦いで、トランプ氏はケンタッキー州とルイジアナ州では勝利したものの、中西部のカンザス州と北東部メーン州では保守強硬派のクルーズ氏に敗れた。これまでの結果と合わせると、トランプ氏は12の州で、クルーズ氏は6の州で勝利したことになる。

 ニューヨークタイムズ紙はクルーズ氏の健闘ぶりについて「伝統的な共和党員のトランプ氏への疑いの念を示している」と報じている。一方、若手ホープのルビオ上院議員はメーン州で4位に沈むなど精彩を欠く結果に終わった。

 ワシントンポスト紙は「共和党の指名争いは、トランプ氏とクルーズ氏の争いとなることがはっきりしてきた」と分析している。

 トランプ氏「ルビオ氏には最悪の夜となった。彼は選挙戦から撤退すべきだ。クルーズ氏と1対1で戦うのが楽しみ。とてもおもしろい戦いになるだろう」

 共和党内では、主流派による反トランプの動きも急速に強まっているが、トランプ氏は全体としてはなお優勢で、強気な姿勢に変わりはなかった。

 一方、3つの州で行われた民主党の戦いでは、クリントン前国務長官はルイジアナ州で勝利を確実にしたものの、カンザス州ではサンダース上院議員に敗れ、ネブラスカ州でも敗北が確実になっている。ただ、選挙戦全体としては依然大きくリードしている。