アメリカ大統領選の候補者レースは２７日、北東部５州で予備選挙が行われる。共和党では支持率トップを走るトランプ氏の指名獲得を阻止するため、２位と３位の候補が協力する異例の展開となっている。

　共和党では、５ついずれの州でもトランプ氏が優勢。選挙戦全体ではトランプ氏が候補者指名に必要な過半数の代議員を獲得するかが焦点となっていて、５州で勝利すれば勢いが増すことになる。このため２位と３位の候補が、これを阻止しようと、来月以降３つの州での選挙協力を決め、トランプ氏は強く反発している。

　トランプ氏「勝利できない２人の候補は撤退すべきだ。そうすれば我々は団結し、クリントン氏を倒せる」

　一方の民主党は、クリントン氏が５つの州すべてでリードしているが、僅差に詰め寄られている州もあり、投票の呼びかけにも熱がこもった。

　クリントン氏「明日、私に投票してくれれば、未来のためホワイトハウスを勝ち取ります」

　大勢は日本時間の２７日午前中にも判明する。