米銃乱射 爆弾で壁に穴あけ…人質救出
アメリカ・フロリダ州のナイトクラブで12日、49人が死亡、53人がケガをする銃乱射事件があった。アメリカ史上最悪となった銃乱射事件、犯行の動機解明など捜査が進められている。
現地当局は日本時間13日夜、会見を行った。事件現場からは全ての遺体が収容され、ほぼ全員の方の身元が判明したという。
また、オマル・マティーン容疑者がナイトクラブのトイレに複数の人質をとって立てこもっていて、警察が爆弾などを使って壁に穴をあけ、人質を救出したことも明らかになった。その後、穴から出てきたマティーン容疑者と銃撃戦になり射殺したという。
アメリカは大統領選を控えており、この事件に対して事実上の候補である民主党・クリントン氏、共和党・トランプ氏も積極的に発信している。
銃規制の強化を主張してきたクリントン氏は、「暴力的な犯罪者の手に銃が渡らないようにする必要がある」と訴えた。一方のトランプ氏は「私は入国禁止を訴えてきた」として、自らが主張するイスラム教徒の一時的な入国禁止措置が正当であると強調している。
クリントン氏とトランプ氏の主張が分かれているが、国民はどのようにみているのか。去年12月にカリフォルニア州で銃乱射事件が起きた後には、テロの脅威に備えるため、銃を買い求める人が増えた。
今回の容疑者の動機はまだはっきりしていないが、仮にイスラム過激派に感化されての犯行だとすれば、トランプ氏の考えに共鳴する人が増える可能性がある。