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人質テロ「外国グループが関与」警察トップ

2016年7月5日 16:41
人質テロ「外国グループが関与」警察トップ

 バングラデシュの人質テロ事件で、日本時間5日午後、首都ダッカの警察トップが会見し、今回の事件に外国のグループが関わっていたと初めて明らかにした。

 地元警察は会見で、「国内の過激派に加えて国外で暗躍している勢力がバングラデシュの平和を乱そうとしている」と述べた。これまでバングラデシュの警察当局は、事件は国内の過激派によるものとの見方を示していたが、今回、国外のグループの関与に言及したのは初めて。このグループが過激派組織「イスラム国」なのかどうかなど具体的なことについては言及を避けた。

 実行犯をめぐっては、地元メディアが、そのうちの1人、ニブラシュ・イスラム容疑者について、「イスラム国」への参加を呼びかけるツイッターを見ていたと伝えている。また、別の実行犯の1人、ロハン・イムティアス容疑者は「イスラム国」とは違うものの、排他的な発言を繰り返すイスラム教指導者の言葉を引用して、自らのフェイスブックに「すべてのイスラム教徒に対し、テロリストになるよう求める」と、投稿していたと伝えている。

 会見で警察は、現在、身柄を拘束している2人の他にも数人を事件の参考人として取り調べる準備を進めていることも明らかにしている。人数や名前など具体的なことは明らかにしなかったが、警察は、突入の際に殺害された実行犯の他にも事件に関与していた人物が複数いる可能性があるとみて捜査を進めている。