フィリピン「仲裁裁判所の判決を歓迎する」
中国を相手に仲裁裁判所に訴えていたフィリピンは、オランダ・ハーグの仲裁裁判所が出した今回の判決を歓迎した。
フィリピンのヤサイ外相は判決が出された直後に、「仲裁裁判所の判決を歓迎する」と述べたうえで、領有権を主張する中国側に自制を求めた。また、「フィリピンは平和的解決を追求するため、変わらず努力することを繰り返し強調する」としている。
一方で、先月末に就任したドゥテルテ大統領は、中国との二国間対話をにおわせる発言をしている。アメリカと協調して中国と強硬な姿勢で向き合ったアキノ前大統領の方針を大幅に転換して、直接対話で紛争解決を模索する可能性もある。