仏トラック突入「イスラム国」との関係は…
フランス南部のニースで14日、トラックが群衆に突入し84人が死亡したテロ事件で、検察当局は15日、容疑者の男が過激な思想な持ち主ではなかったと発表した。事件現場から小島記者が伝える。
トラックを運転していたのはニースに住むチュニジア国籍のムハンマド・ブーレル容疑者(31)で、車内にあった免許証などと指紋によって特定された。トラックはレンタカーだったという。
レンタカーショップ「ここで車を借りた。(Q:いつ?)月曜日の朝」
警察は15日、トラックを借りる際に使われた住所の家宅捜索を行った。住民によると、この場所にはブーレル容疑者の離婚した妻が住んでいて、当局は元妻を拘束し話を聞いていることを明らかにした。
ブーレル容疑者自身はニース市内の別のアパートに住んでいて、警察はこの関係先も捜索した。
容疑者と同じアパートの住民「(Q:彼は時々酔っ払っていた?はい。立っていられないほど。(Q:信仰者ではなかった?)全然。口ひげもないし、(イスラムの)服でもなく、西洋人みたい」
検察によるとブーレル容疑者には暴力などによる前科があるものの過激な思想の持ち主とは認識されていなかったという。
一方で過激派組織「イスラム国」との関係を調べていることも明らかにし犯行の手口に関連があると指摘した。何らかの影響を受けての犯行か、それとも個人的な事情によるものか、当局は背景の特定を急いでいる。