王毅外相“1つの中国順守を”米国務長官に
中国の王毅外相は5日、アメリカのケリー国務長官と電話会談を行い、先月、トランプ次期大統領と台湾の蔡英文総統が異例の電話会談を行ったことを念頭に、アメリカ側に「1つの中国」の原則を順守するよう改めて求めた。
中国外務省によると王毅外相は、「『1つの中国』の原則はアメリカの2つの政党、民主党と共和党の共通認識である」とした上で、「米中関係は重要な段階にあり正しい方向へと向かうべき」と強調した。
アメリカが台湾と断交している中、トランプ氏は先月2日、台湾の蔡英文総統と電話会談を行い、中国外務省がアメリカ側に抗議していた。
今週末には蔡総統が中南米を訪問する際にアメリカを経由する予定で、この際、トランプ氏側の関係者と接触するのではないかとの見方も出ている。
こうした中、中国は今回の電話会談で次期トランプ政権が台湾と接近しないようクギを刺した形。