世界最大の家電見本市が５日、アメリカ・ラスベガスで開幕した。注目は、人工知能搭載車だ。

　トヨタ自動車は、人工知能を搭載したコンセプトカーを発表した。この車は、ハンドルに付いているマイクが運転者の声を認識し、目的地を告げるとそこまで誘導してくれる。また事故を未然に防ぐため、車に歩行者が近づくと警告を出す。

　また、人工知能がドライバーの疲労度を感知して、居眠り運転を防ぐためドライバーに風を送って注意喚起する機能なども備わっている。さらに高速道路に入るとリラックスさせるため、座席が自動でリクライニングし、腰をマッサージしてくれる機能も付いている。

　ホンダも、人工知能を搭載した電気自動車のコンセプトカーを発表した。この車は、人工知能でデータ化されたドライバーの心拍数などを車が読み取り、運転ルートをアドバイスするなど安全運転を支援する。

　人工知能をめぐっては日本の自動車メーカーだけでなく、欧米の自動車メーカーもさまざまなサービスを提供する技術を開発中で、競争が激しくなっている。