ウクライナ軍、南部ヘルソン州奪還へ攻勢強める 露軍の補給路を打撃か
ウクライナ軍は南部ヘルソン州の奪還を目指し攻勢を強めていて、ロシア軍の補給路が打撃を受けているとの見方が出ています。
ウクライナ軍は、アメリカから供与された高機動ロケット砲システム「ハイマース」などを使って、ヘルソン州の奪還に向け反撃を続けています。
これに対し、ロシア国防省は13日、ヘルソン州で「ハイマース」から発射された砲弾4発を迎撃したと発表し、攻防が激しくなっています。
こうした中、イギリス国防省は13日、ヘルソン州を流れるドニプロ川で、主要な2つの橋がウクライナ軍の攻撃により、補給目的で使用できなくなったとの見方を示しました。このため、ロシア兵数千人が船での補給に頼らざるを得なくなっていて、「物資をどれだけ蓄えているかが部隊の耐久性を左右する重要な要因になる」と分析しています。
一方、ウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所が、13日も砲撃を受けたということです。
連日のように攻撃が相次ぎ、国際社会の懸念が高まっていますが、ウクライナとロシアは互いに相手の攻撃だと非難し続けていて、原発の安全確保に向けた打開策は見いだせていません。