首都キエフで35時間の「外出禁止令」 4回目の「停戦協議」は16日も継続
戦闘が激しさを増すウクライナではロシア軍による長距離爆撃が増えていて、首都キエフでは35時間の「外出禁止令」が出されました。一方、進展があるか注目されていた4回目の停戦協議は16日も継続して行われることになりました。
首都キエフでは複数の集合住宅が砲撃を受け、これまでに5人が死亡しました。無差別とも言える長距離砲撃が増えていることを受け、キエフでは15日夜から35時間の「外出禁止令」が出されました。
クリチコ市長は、避難を希望する人は速やかにキエフを出るよう呼びかけています。
クリチコ市長「ウクライナ西部には必要なものがそろっている避難所があるので逃げたい人はすぐに出発できます」
キエフには15日チェコ、ポーランド、スロベニアの首相が到着し、ゼレンスキー大統領と会談しました。EUの代表として現地を訪れ、ウクライナとの結束をアピールする狙いがあるとみられます。
こうした中、進展があるか注目されていた4回目の停戦協議についてウクライナ側は、16日も継続すると明らかにしました。食い違いが残るものの妥協の余地はあるとしています。
一方、ロシア国防省は15日、ウクライナ南部のヘルソン州を支配下に置いたと発表しました。ロシア軍が州の全域を制圧するのは今回が初めてです。
ロシアはまた、バイデン大統領やブリンケン国務長官などアメリカ政府関係者13人を入国禁止にする制裁措置を発表しました。今後はメデイアやビジネスの関係者などにも対象を広げると警告しています。