金融センター香港 世界経済にとって重要
香港の激化するデモは、経済面にも影響を与えている。26日夜の深層NEWSに出演した専門家は、開かれた金融センターとしての香港の役割は、中国のみならず世界経済にとって非常に大きいと指摘した。
日本国際問題研究所・津上俊哉客員研究員「(中国政府は)香港に対しては、深センというライバルだっているんだから、あんまりいい気になるなよなと牽制(けんせい)したい部分はあるんだろうと思う。ちゃんと言うこと聞けよ、と。そういう部分はあると思うが、じゃあ深センや上海が、いま香港が果たしている機能を短期間に完全に代替できるかというと、それは私は無理だと思う」
日中科学技術文化センター・凌星光顧問「いま中国のソフトパワーをどうやって世界に広めていくかが重要な課題になってきているが、その場合も香港の金融センター、あるいは今までの歴史的に果たした役割から見て大変重要だと思う。(中国側に)その認識が足りない」
また、早稲田大学の中林教授は、香港の金融センターとしての地位低下は、800億ドル以上を投資しているアメリカや世界経済にとっても影響が大きいと指摘した。