非核化をめぐるアメリカとの交渉期限を年末とする北朝鮮は２１日、トランプ政権の高官が北朝鮮の人権問題に懸念を示したとして反発し、「緊張した朝鮮半島情勢の激化を招く」と警告した。

北朝鮮外務省の報道官は２１日、国営メディアを通じ、アメリカ国務省の高官が政府系メディアのインタビューで、北朝鮮の人権問題を持ち出し、言いがかりをつけたとして、「重大な政治的挑発だ」と反発した。

北朝鮮は、非核化をめぐるアメリカとの交渉期限を年末に設定していて、報道官は「最も敏感な局面にある中、このような悪態は火に油を注ぐもので、緊張した朝鮮半島情勢をさらに激化させる結果を招く」と警告した。

トランプ政権は今週、ビーガン北朝鮮担当特別代表を韓国などに派遣し、北朝鮮に対話を呼びかけたが、不発に終わったとみられ、年末が迫る中、米朝の激しい駆け引きが続いている。