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FRB資金供給策で続伸 ダウ285ドル高

2020年4月10日 7:26

9日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、FRB(=連邦準備制度理事会)が発表した企業向けの新たな資金供給策が景気の下支えにつながるとの見方から、ダウ平均株価は続伸して取引を終えています。

9日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、前の日の終値から285ドル80セント値を上げ2万3719ドル37セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も62.67ポイント上げて8153.58で取引を終えています。

この日は取引開始前に、新型コロナウイルスで停滞する経済支援策の一環として、FRBが一般企業向けに民間の銀行を通じて1年間無利子で貸し付けを行うなど、2兆3000億ドル規模の資金供給策を発表しました。これが悪化する景気の下支えにつながるとの見方から、買われる展開となりました。

また、FRBのパウエル議長が講演で「経済をけん引する手助けができるよう最大の努力をしている」などと述べたことも、安心感につながりました。

ただ、原油先物価格が下落したことや、10日は市場が休場となるため、ひとまず利益を確定させる売りも出て、上げ幅を縮小する場面もありました。

市場関係者は「週明けの取引でも、感染者数の増加ペースなど新型コロナウイルスをめぐるニュースが材料視されるだろう」と話しています。