「テロだ」ゼレンスキー大統領 ヘルソン州のダムが攻撃で決壊、洪水が発生 ロシア、ウクライナ双方が非難
ウクライナ南部ヘルソン州にあるダムが攻撃によって決壊し、周辺地域で洪水が発生しました。ロシアとウクライナの双方が相手の攻撃でダムが破壊されたと非難しています。
ウクライナのゼレンスキー大統領が6日にSNSで公開した映像では、ロシア占領地域にあるカホフカダムの建物が破壊され決壊し、大量の水が流れ出しています。
ウクライナ軍は6日、「ロシア軍によりダムが爆破された」と発表しました。ゼレンスキー大統領も「テロだ」と強く非難しています。
一方、ロシア国営のタス通信は「ダムが砲撃で破壊され、施設の倒壊が続いている」とした上で、地元市長が重大なテロ行為だとしてウクライナ側を非難したと伝えています。
ダム決壊によって、周辺地域では洪水が起き、ヘルソン州の知事は住民の避難を急いでいます。
ダムは上流にあるザポリージャ原発に冷却水を供給していますが、IAEA(=国際原子力機関)は「原発に差し迫ったリスクはない」としています。