韓国でソウル近郊の物流センターを中心とする新型コロナウイルスの集団感染が発生し、全体では新たに７９人の感染が確認されるなど、感染拡大が懸念されています。

韓国の保健当局によりますと、ソウル近郊の富川にある通販サイト大手の物流センターに関連する感染者は、２８日までに８２人確認されています。

およそ１６００人が勤務するコールセンターの職員が、この物流センターでアルバイトをした後に陽性判定を受けた例もあり、感染拡大が懸念されています。

韓国全体の感染者数は２８日、７９人増え、先月上旬の水準に戻った形です。

韓国は今月６日から防疫対策を緩和していましたが、富川市は、より厳しい「社会的な距離の確保」を再び要請すると発表し、学校の登校再開も１週間遅らせました。保健当局は、ソウルのクラブで起きた集団感染から副次的に感染が広がった可能性もあるとみて、感染経路の調査などを進めています。