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元慰安婦支援団体不正疑惑 前理事長が会見

2020年5月29日 15:32

韓国で、寄付金の不正流用疑惑などが取り沙汰されている元慰安婦の支援団体の尹美香前理事長が、29日午後、記者会見を行い、心配をかけたと謝罪する一方、疑惑を否定しました。

元慰安婦の支援団体「正義記憶連帯」の尹美香前理事長は、元慰安婦の女性らと国民に心配をかけたと謝罪する一方、寄付金の不正流用疑惑などにひとつひとつ反論しました。

「正義記憶連帯」尹美香前理事長「寄付金を(元慰安婦の女性らに)渡したことがないとの主張は事実ではない」

ただ、寄付金を個人の口座に募るなどずさんな点があったことは認め、「恥ずかしい」としましたが、私的な流用はないと強調しました。

団体をめぐっては、元慰安婦の李容洙さんが運営の不透明さを指摘したことをきっかけに、検察が捜査を進めています。

尹氏は、事情聴取を求められた場合、「避けるつもりはない」と述べ、誠実に臨む姿勢を示しました。

また、先月の総選挙で当選し、国会議員の任期が30日から始まることについて、「責任をもって仕事をする」と述べ、就任を辞退する考えはないことを明確にしました。

ただ、世論調査では、「辞退すべき」との回答が7割に達していて、今後、批判の矛先は尹氏が所属する政権与党に及ぶ可能性もあります。