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フィリピン軍、南沙諸島の島に船着き場完成

2020年6月10日 0:49

フィリピン軍は9日、南シナ海の南沙諸島の中で実効支配しているパグアサ島、英語名でティトゥ島に、船着き場が完成したと発表しました。

地元メディアによりますと、現地ではフィリピンの国防相などが出席し、完成を祝う式典が行われました。

国防相は、「船着き場の完成により、滑走路建設のための資材の持ち込みが容易になる」と、開発を進める考えを示しました。

南沙諸島では、フィリピンや中国など周辺国が領有権を争っていますが、今年4月、海洋進出を強める中国が新たな行政区の設置を発表し、各国で反発が高まっています。

現地を取材した地元メディアは、島に到着すると携帯電話に「中国へようこそ」という通知を受け取ったと報じています。

フィリピン軍による船着き場の建設は、実効支配を強める中国をけん制する狙いがあるものとみられます。