NYダウ急落 コロナ“第2波”へ警戒感
11日の米・ニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスの感染の「第2波」への警戒感が広がったことなどから急落し、ダウ平均株価は1860ドルあまり値を下げて取引を終えています。
11日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の日の終値から1861ドル82セント値を下げ、2万5128ドル17セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も527.62ポイント下げて9492.73で取引を終えています。
前の日にFRB(=連邦準備制度理事会)が雇用など経済の回復に慎重な見方を示したことで、先行するアジアやヨーロッパの市場が軒並み下落した流れを引き継いで、取引開始から大きく売られました。
また、アメリカの新型コロナウイルスの感染者数が200万人を超え、経済活動を再開した州の中には再び増加に転じるところも出ていて、感染の「第2波」への警戒感が広がりました。
さらに原油先物価格が下落したことも売りに拍車をかけ、ダウ平均は全面安となり、終値の下げ幅は過去4番目の大きさとなりました。
3日連続で過去最高値を更新し、前の日には10000の大台に乗せたナスダックも、この日は5%あまり下げて取引を終えています。
市場関係者は「経済の低迷が長期化するとの懸念が再燃した形で、投資家心理が一気に冷え込む可能性がある」と話しています。