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小売売上高が過去最大の伸び…526ドル高

2020年6月17日 7:15

16日のニューヨーク株式市場は5月のアメリカの小売売上高が過去最大の伸びとなったことなどで景気がより早く回復するとの期待感が広がり、ダウ平均株価は500ドルあまり値を上げて取引を終えています。

16日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前の日の終値から526ドル82セント値を上げ、2万6289ドル98セントで取引を終えました。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も169.84ポイント上げて9895.87で取引を終えています。

前の日の取引終了後にトランプ政権が景気刺激策として1兆ドル規模のインフラ整備を検討していると一部で報じられました。また、朝方に発表された5月の小売売上高は前の月に比べ、17.7%増加と過去最大の伸びとなりました。

これを受け、景気がより早く回復するとの期待感が広がり、取引開始から大きく買われ、上げ幅は一時840ドルを超えました。

ただ、アメリカの複数の州で新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることで感染の「第2波」への懸念が強まり、48ドル高まで上げ幅を縮小する場面もありました。

市場関係者は「当面は、経済活動の再開が進むことへの期待と感染の『第2波』への懸念の両方が意識される相場になるだろう」と話しています。