露・日本人学校 先生着任と子供たちの笑顔
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ロシア・モスクワの日本人学校では、17日、今年度に日本から派遣される教師がおよそ3か月半遅れて着任しました。待っていたのは様変わりした学校生活を送る子供たちでした。
ロシア・モスクワの日本人学校。校庭に集められた子供たち。ソーシャルディスタンスを保った形で整列しています。
モスクワ日本人学校・石川賢校長「きょうは皆さんにとっても本当に待ちに待った一日です」
17日、日本から派遣された4人の教師が着任しました。
小畑大樹先生「いよいよ皆さんと会うことができて、とてもうれしい気持ちでいっぱいです」
東京都から派遣された小畑大樹先生。ここにたどり着くまでは苦難の連続でした。
3月中旬、モスクワへ派遣直前に新型コロナウイルスの感染拡大を受けてロシアは外国人の入国を停止。本来、4月から教壇に立つ予定でしたが、入国が認められたのは今月3日。およそ3か月遅れでの到着でした。
小畑先生「子供たちとはオンライン学習でつながっていたんですけど」
4月から、小学校3年生を担任する予定だった小畑先生。この3か月間、日本からインターネットを使って授業を進めてきました。
小畑先生「オンラインは便利ですが子供たちがどこまで理解しているのか、本当に楽しんでいるのかというのを感じ取るのが難しかった」
子供たちも先月中旬に学校が再開されて以降、ソーシャルディスタンスを保ち、密は避け、昼食時は会話しないなど、感染を防ぐために様々ながルールが課されていました。
子供たちの本音は、七夕の短冊にも。そんな中で、子供たちはロシア入国後、2週間の自己隔離を終えて着任する小畑先生を心待ちにしていました。
児童「明日やっと会えるのでとても楽しみにしています」「たくさん授業したり遊んだり(したい)」
そして、迎えた小畑先生の着任日。やっと先生と会えた子供たち。笑顔がこぼれます。
児童「小畑先生、モスクワ日本人学校にようこそいらっしゃいました」「きょうからよろしくお願いします」
小畑先生「(拍手)」
小畑先生「どこまでも優しい子供たちのために全力で頑張っていきたいと思っています」
文部科学省によりますと、新型コロナウイルスの影響でこの春、海外の日本人学校へ赴任予定だった教員387人が今も日本に残っています。
世界各地で子供たちは先生の着任を大きな期待をもって待っています。