選挙延期提案にバイデン氏の地元は冷ややか
今年11月に予定されるアメリカ大統領選挙の「延期」を提案したトランプ大統領に対し、対抗馬となるバイデン前副大統領の地元では冷ややかな見方が広がっています。
トランプ大統領は30日、自身のツイッターに「有権者が安全に投票できるまで遅らせられないか」と投稿し、大統領選挙の延期に言及しました。その後の会見で、選挙を遅らせたいわけではないと釈明しつつ、新型コロナウイルスで導入が進む郵便投票では、「結果が出るまで数か月かかる」などと訴え、改めて強く反対しました。
トランプ大統領「投票日の数週間後、1か月後に結果が出ることは望んでいない。率直に言えば、訴訟によって数年かかることもあり得る」
一方、大統領の座を争うバイデン氏の地元・デラウェア州では、トランプ大統領のツイートに対し、街の人から冷ややかな声が集まっています。
市民「法的に延期できなくても注目を集めたいのだろう」「国民はトランプ大統領に満足していないから、支持率回復のため、時間稼ぎをしたいのだろう」
トランプ大統領が言及した「大統領選挙の延期」には、議会の上下両院での法改正が必要で、実現の可能性はほぼないとみられています。