モーリシャス沖 油回収で「髪の毛」に注目
インド洋のモーリシャス沖で日本の貨物船から大量の重油が流出した事故を受け現地では海岸に漂着した油を取り除くために今あるものが注目されています。
今月12日、モーリシャスの住民がSNSに投稿した画像で並んで立つ長髪の2人の子供。次の画像では2人の髪が短くなっています。笑顔の2人が手にしているのは切り取った自らの髪の毛です。コメント欄には「髪を伸ばしたいと思っていたけど海を救うために切りました」と書かれています。
実は今油の流出事故を受けてモーリシャスの住民の間では自らの髪の毛を提供する動きが広がっているというのです。
地元メディアなどによりますと、髪の毛は油を吸収しやすいため油を効率良く取り除くことができるといいます。集められた髪の毛はストッキングなどに入れ、スポンジの様にして使うということです。
事故をめぐっては船の燃料油およそ1000トンが流出し、広い範囲で海岸への漂着が確認されています。