イラン、IAEA査察受け入れで合意
イランは26日、未申告で核開発をしていた疑いのある一部の施設についてIAEA=国際原子力機関の査察を受け入れることで合意しました。
イランとIAEAの共同声明では、未申告で核開発をしていた疑いのある2つの施設への査察についてイランが「自主的にアクセスを提供する」としています。
これまで「アメリカなどのでっちあげだ」と施設への立ち入りを拒否していましたが、IAEAトップのグロッシ事務局長が24日からイランを訪問し、査察受け入れで合意しました。査察の日程も決まったということですが、具体的な日時は明らかにしていません。
一方、声明では状況が変わらなければイランが申告した場所以外への査察の要請や質問をしないというイラン側に配慮した内容も盛り込まれています。
イランとしては、協力姿勢を示すことで国際社会でのさらなる孤立を防ぎたい考えです。ただ、今回の合意が、アメリカとの緊張緩和につながる可能性は低いとみられます。